無償の愛は簡単ではないけれど。~「ホントにこの人と結婚していいの」より(後編)~

 

 

こんにちは!アビリティスタッフ婚活部の高山彩香です。

今回は、結婚・婚活を考えるときに読みたい本シリーズ、「ホントにこの人と結婚していいの」編、後編をお届けします。

 

「ホントにこの人と結婚していいの」石井希尚著

 

前編はこちら

 

女性ホルモンへの理解が重要だとといた前回につづき、いよいよすればカップルが幸せな結婚生活を営んでくためにどうすればよいのか、という内容に入ってきます。

著者は牧師さんなので、後半は、聖書を交えたそれらしいアドバイスが中心となります。

 

・カップル円満のための、「古代ユダヤの知恵」

 

旧約聖書 アモス3章3節

ふたりの者は、同意しないのに、一緒に歩くだろうか?

 

今から2700年も前から語り継がれてきた古代ユダヤの知恵の言葉は「同意していない二人は一緒に歩けない」と私たちに告げています。

同意のないところに約束は存在せず、同意のないところに調和はありません。

同意がなければ、何かを一緒にやろうということはありえません。

私が結婚カウンセラーとして言えることは、アモスの言葉から学びなさいということです。

 

もしあなたが成功している結婚を望むなら、二人の決めるあらゆることの中に同意が必要です。

何事かを決定するプロセスの中に、同意があることが、二人の関係が長く健全に保たれるために欠くことができない要素です。

 

お互いの間で、「なぜそれを決めたのか」ということの確認がなされていないと、あとあと亀裂の原因になる場合も考えられます。

ですからいかに相手に同意してもらうか、とう常日頃からの根回しや努力が大切なのです。

 

・お互いは別の人格だと認める

二人の間に同意が成立するためには、お互いが違う人間であるという大前提を認めることが重要です。そうしないと、同意は成立しません。

 

・妥協点を見極める

同意というのは、妥協点を見つける作業です。お互いが同じだけ譲り合うという基本姿勢が必要です。

 

・同意と同化とは違う。

同意のための努力はいくらでも惜しみなくするべきです。しかし、同化のための努力はあなたの精神を蝕む結果しか生み出すことはありません。

自分以外の何者かになることはできないからです。

 

そうやって、パートナーとしっかり同意を作っていくことがなにより大切だと著者は説きます。

しかし、実際の生活ではお互いの価値観はぶつかり合ってしまいます。

相手が自分の思うようにしてくれなくても、愛する気持ち。「アガペ」が重要であると言います。

そしてアガペ。これは相手の状態に関わらず、無条件に愛するという意味の愛です。見返りを要求しないというものです。別の言い方をすると「意思によって愛する」という意味です。

 

そして・・

 

アガペ(愛)の14カ条

・私は寛容です。
・私は親切です。
・私は人をねたみません。
・私は自慢しません。
・私は高慢になりません。
・私は礼儀に反することをしません。
・私は自分の利益を求めません。
・私は怒りません。
・私は人のした悪を思いません。
・私は不正を喜ばず真理を喜びます。
・私はすべてを我慢します。
・私はすべてを信じます。
・私はすべてを期待します。
・私はすべてを堪え忍びます。
・私の愛は決して絶えることがありません。

 

これは確かに理想かも知れません。でもこんな理想的な自分になるなんて、絶対無理!私は失格です。

と、ほとんどの人が思ってしまうでしょう。

しかし、著者は、このアガペをカップルが目指すとき、「二人とも失格」であることが重要であるといいます。

お互いが失格であるから、どちらかが一方的に正しいという理屈が通じなくなると。

このとき、お互いは初めてイーブンでフェアな関係として成立すると言います。

ですから、完璧でなくて構わない。また、相手も完璧ではありません。お互い失格だからこそ、お互いに成長していくことが大切だと結論に導きます。

 

「御言葉を行う人になりなさい。ただ聞くだけになってはいけません」

どんなにすばらしい教えや理論でも、それが実行することがなければ、ただの学問で終わっていまいます。最終的に問われるのは「じゃあ、自分は何をするか」ということなのですから。

愛の賛歌は、現代を生きる日本人の誰一人にも変化を与えないというのでしょうか。

その答えは、あなたにかかっています。

 

無償の愛を目指しながらも、自分が失格していることを認め、また相手も同じく完璧でないことからお互いを損尊重し、そして二人で成長していくというところがとても印象的でした。

いかがでしたでしょうか?これから結婚、婚活を考えているみなさん。夫婦の愛のあり方についてぜひ考えて見て下さいね。

(アビリティスタッフ婚活部アシスタント・高山彩香)

 

※アビリティスタッフ婚活部は、経験豊かなアドバイザーが、親身にあなたのサポートをさせていただきます。

 

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「ホントにこの人と結婚していいの」石井希尚著